聞き慣れない言葉ですが、来年の4月から電力の小売りが完全に自由化されます。
電気って、東京電力、中部電力、など、昔のNTTのように完全にその地域では一人舞台で、ある意味独占してる状態だったのが、他の会社も電力を売れる体制になります。
これは今まで独占していた東京電力などの電力会社にとっては大きな痛手、逆にユーザーにとっては大きなメリットになりますよね。
殿様商売だったものが競争に巻き込まれていくわけですから。私は大賛成です!
新電力に参入する業種
新電力に参入するのは、ガソリンスタンドの石油元売りと、ガス会社が特に有利といわれてます。他には、丸紅などの商社系や、KDDIなどの通信系が見込まれます。通信系は、すでに提供しているサービスと同時に申し込むことでセット割引で競い合う見通しです。
トリプルセット割というのは、電気、ガソリン、携帯の3つをセットで組み合わせることで大きな割引を得られるというもの。
将来的には、鉄道系も参入するんだとか。そうなると、定期券とケーブルテレビのセットなどの割引になるんじゃないかな~と予測されています。
我が家は、全館空調なので、普通のメーターと「動力」のメーターが2つあります。そのため、一般的な家電の電気代と、全館空調の電気代は別にとられます。もちろん、基本料も2つ分(T_T)
そのため、電気代が普通の家庭にしたらかなり高くついてると思われます。電気代が安くなるのはかなり嬉しいですね~♪
車での移動が多い地域、電車での移動が多い都心部などによって安くなるセット割は変わってくるので、自分に合ったものを選べるのは便利です。
トリプルセット割の例としては、
・電気+ガソリン+携帯電話
・電気+電車定期券+ITSCOM
などが考えられます。
3%でも5%でも割引が受けられるなら組み合わせたほうが得ですね。
あとは、請求料金を1社にまとめられるので使い勝手が良くなるメリットもあります。
今年の年末には各社の料金やポイントが出そろうようなので、楽しみです^^
新電力への乗り換えは「スマートメーター」が前提のようですが、古いメーターのままでも問題はないそうです。スマートメーターだと、検針の必要がないので、検針する人の人数も減っているんでしょうね。
古いメーターのままの場合は、今までの電力グループの会社が検針を行います。新メーターはどの新電力でも利用できるそうなので、交換する機会があれば交換しておいたほうが良いですね。費用は無料ですので。
スマートメーターについてはこちらのページ(東京電力)を参考にしてみてください。
具体的にどのぐらい安くなるの?
割引額はびっくりするほど安くはなりません。電力の値下げがあまりできないからです。
もし単体の場合は1%前後、トリプルセット割で3~5%の割引です。電気代が月1万円かかっている家庭なら、1%で100円、トリプルセット割で300円~500円の割引ですね。
我が家の場合、冬と夏は電気代が3万円を超えることがあるので、1%なら300円、トリプルセット割で900円~1500円の割引です。
ただ、金額にしたらわずかとはいえ、「少しでもお得になってる!」感がいいですね^^ガソリン代も安くなるので、ガソリンを多く入れる家庭や事業所にとってはもっと割引率が大きくなるんじゃないでしょうか。
現在、新電力に参入するといわれている企業
■石油系
ENEOS(エネオス)、昭和シェル石油、出光、東燃ゼネラル石油など
■ガス系
東京ガス、大阪ガス、北海道ガス、静岡ガス、東邦ガスなど
■新会社系
イーレックス
■商社系
丸紅など
■通信・その他系
KDDI、東急パワーサプライ、ケイ・オプティコムなど
既存の電力会社は、ポイント付与でユーザーが逃げないよう新サービスが始まります。東京電力では、Tポイント、Pontaを採用。これから色々なサービスが出てくるかもしれません。